前処理として重要な酸洗い!環境に注意が必要

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酸洗いが必要な理由は?

金属へメッキをする場合や金属溶接などの前処理として、酸洗いは重要な工程となります。これは、金属表面に付いた異物や酸化被膜を酸洗いによって除去する必要があるからです。酸化被膜が邪魔をしてメッキが付かなかったり、溶接の強度が低下する場合があります。これを取り除くことで、スムーズにメッキができたり、強度が増したりします。さらに、酸の力で表面を荒らし、メッキが付きやすくすることができます。酸によって不要な部分を溶かしてパターンを形成することも可能で、これらはエッチングとも呼ばれます。酸洗いには塩酸や硫酸・フッ酸・硝酸など強力な酸が使用されます。これらの酸は目的によって使い分けられ、濃度も調整して使用されています。

環境と健康・安全には十分な注意が必要

酸洗いを行うには、環境に十分注意することが必要です。又、強力な酸を使用するので安全と健康にも十分に注意する必要があります。通常、酸洗いは専門の業者で無いと行うことができません。それは、排気や排水に特別な設備が必要となるからで、その設備については行政への届け出と許可が必要となります。これらの酸を扱っている作業者の健康管理も必要となります。定期的な血液検査で中毒症状の監視を行いますし、強力な酸により歯が溶ける可能性があるため、特殊歯科検診も必要となります。排水についてはPH管理や漏水の防止など特別な管理と定期的な環境測定が必要です。この様に酸洗いは素人が行うことは、不可能なので専門企業に委託することが普通です。

酸洗いは低コストで、溶接ヤケがきれいに取れる洗浄法です。18ステンレスやチタンなどの材質にも対応可能で、研磨やコーティングの下地処理にも適します。